ギグワーカー

ギグワーカーの意味や仕事内容、日本とアメリカの違いなども

ギグワーカーとは何か

ギグワーカーとは何か

最近ギグワーカーという単語を聞いたことがないでしょうか。もしくはギグエコノミー。どちらも「ギグ」という単語と「ワーカー」「エコノミー」が組み合わされた単語です。

ということは「ギグ」という単語が何かを知る必要があります。「ギグ」とは元々は音楽用語です。即興でライブハウスなどで軽い合奏をすることをギグと呼びました。そこから軽く、単発で仕事をすることをギグワーカー、そして単発の仕事によって成り立つ経済のことをギグエコノミーと呼ぶようになったのです。

最近は単発バイトのプラットフォームなどもありますね。

 

ギグワーカーとフリーランスの違い

似たような労働形態にフリーランスというものもありますが、ギグワーカーとはどう違うのでしょうか。ギグワーカーは単発でネットを介して仕事を受注します。ネット経由で単発というところが特徴的と言えば特徴的で、フリーランスかつギグワーカーである人もいます。フリーランスは別にネット経由でも経由でなくてもOKで、単純に組織に属さないで仕事を請け負っている人のことですね。

ギグワーカー誕生の経緯

どうしてギグワーカーという働き方が誕生したのでしょうか。それはネットサービスの発展と関係があります。アメリカでUberAirbnbといったプラットフォーム型ビジネスが登場することでギグワーカーは誕生しました。UberAirbnbは自社では労働者を雇用しません(ここら辺は実はいろいろと論争や訴訟になっていますが)。その変わりUberAirbnbを使っている人達がプラットフォームを使って仕事を取ることができる仕組みを提供しています。そしてその仕事というのは、単発なのです。Uberであればある地点からある地点まで顧客を運ぶという単発の仕事。Airbnbであれば旅行客を(元々は)自宅の一室に泊めるという単発の仕事です。

継続的に同じお客さんが来たりするわけではなく、さらに言うと当初はUberの運転手、Airbnbのホスト達も継続的に仕事をする人ではない想定だった可能性もあります。だから単発仕事なんですね。

当初は副業的な意味合いも強かったように思わえるギグワーカーですが、それなりに売上げ上がるということがわかると、どんどん参入者が増え、今ではギグワーカ専業という人達もたくさんいますね。

ギグワーカーは社員ではない?

ギグワーカーが副業だったらある意味よかったのかもしれませんが、専業となった結果、そして景気が悪くなり、特に最近のコロナのような現象、つまり不景気が起きた時に問題が発生してしまっています。具体的には失業保険問題です。企業が雇用をしていれば失業保険やそれに類するものが受け取れるのですが、そうでない人は受け取れません。だって失業してないから。

しかしアメリカではそのことに対してギグワーカーが大きな声を挙げており、法律が変わりつつもあるようです。日本ではまだギグワーカーは副業的な意味合いが強そうな感じもしますが、いずれ同じ現象が起きるかもしれませんね。